トイレタンクの水漏れはパッキン交換で直ることが多いですが、タンクは15kg以上の重量があるため作業によっては注意が必要です。本記事ではタンクの水漏れ箇所の特定や適合パッキンの探し方、パッキンの具体的な交換手順などを解説します。

この記事の監修
水廻りサポートセンター(株式会社レクト)
愛知・岐阜・三重・静岡の中部地方の水道トラブル修理・交換専門業者です。設立20年、累計施工10万件以上の実績と経験から水回りのお役立ち情報を発信しています。サービスの紹介はこちら
目次
パッキンの寿命は10年。水道代の高騰など水漏れ放置は厳禁です
- 新品時は柔軟性があるゴムも、10年を超えると硬化して柔軟性を失うか、逆に加水分解を起こしてドロドロに溶けていきます。
- 人数が多いご家庭は洗浄回数も多いため、物理的な摩耗が加速しやすい状況です。
トイレタンク本体から、あるいは便器内にチョロチョロと漏水している場合、パッキンの寿命かもしれません。パッキンは、常に水や物理的圧力にさらされているため劣化しやすく、一般的に10年が寿命とされています。
放置すると水道代が1カ月で数万円になることも…?
- 貯留水が少ないタイプの洋式トイレ
箸の先程度の水が流れ続けた場合、約20㎥/月で約7,000円/月 - 貯留水が多いタイプの洋式トイレ
水面がわずかに動く程度の水が流れ続けた場合、約150㎥/月で約69,000円/月
上記は東京都水道局の試算です。わずかな漏水でも水道代が大きく跳ね上がるおそれがあるため、速やかな対処が肝心です。
住宅の資産価値が下がることも
さらに便器の裏や床下に回った水はカビの温床となり、やがて床材の腐食を招きます。最悪の場合、床の張り替えに数十万円かかることもあります。
【結論】自分で直せるケースとプロに任せるべきケース
- プロ推奨
タンクの着脱、止水栓を閉めても水漏れが止まらない、配管が錆びているなど - DIYも可能
給水管の接続部、レバーハンドルの根元、ボールタップの弁交換など
「DIYで安く済ませたい」という方も多いですが、作業の難易度を正しく見極め、自分で直すか業者を呼ぶかを判断することが大切です。
症状・水漏れ箇所から「交換すべきパッキン」を特定
トイレタンクのさまざまな箇所にパッキンが使われています。またパッキン以外の原因で水漏れが発生することもあります。以下を参考にご確認ください。
タンクの外側(接合部、ハンドル等)から水が漏れている場合
- 給水管とタンクの接合部のパッキンの劣化、ナットの緩み
- レバーハンドルのパッキンの劣化、オーバーフロー管の故障
ナットの緩みは締め直すことで直りますが、パッキンは交換が必要です。またオーバーフロー管の故障はレバーに直接関係ありませんが、タンクから溢れた水がレバーハンドルの隙間から漏れてくることがあります。
便器の中へ水がチョロチョロと水が流れ続けている場合
- ボールタップのパッキンの劣化
- ゴムフロートやチェーンの劣化
- オーバーフロー管の破損
ボールタップはタンクの水位調節を担っており、不具合が生じると水漏れすることがあります。給水管との接合部に使われているパッキンの劣化も水漏れ原因となります。
またゴムフロートは、タンク底部の排水口を塞ぐパーツです。これが故障すると便器に水が流れ続けることがあります。チェーンとつながっているため、チェーンの劣化により隙間ができてしまうこともあります。
オーバーフロー管は縦に伸びた筒状のパーツで、タンクに水が貯まりすぎた場合に、便器に流してタンクから水が溢れるのを防ぎます。破損するとその部分から便器内に水が流れ続け、タンクにも十分な水が貯まらないため給水され続ける…といったことが起こり得ます。
タンクと便器の間から水が漏れている場合は要注意
- 密結パッキンの劣化
タンクと便器を連結している部分のパッキンです。洗浄水を流した瞬間に、タンクの下側からバシャッと漏れる場合は密結パッキンの可能性が高いでしょう。 関連記事 トイレタンクの水漏れ|応急処置と修理料金、自分で直す方法 関連記事 トイレのポタポタ音は水漏れが原因?対処法は?タンク修理する?
トイレタンクの水漏れや「ポタポタ音」については、こちらの記事でも詳しく解説しています。


【注意】DIYの前に知っておきたい「タンク着脱」のリスク
ここがDIYの境界線です。多くのHow toサイトではサラッと流していますが「タンクを取り外す」という工程にはさまざまなリスクがあります。
トイレタンクは「15〜20キロの米袋」と同程度の重さ!
- TOTO「ピュアレストEX」タンク重量:約17kg(SH401BA)
- LIXIL「アメージュ便器」タンク重量:約15kg(YDT-Z380)
陶器製のタンクは想像以上に重量級です。ここに残水や内部部品の重さも加わるため、場合によっては20kg近くになることも。2Lのペットボトル10本を一度に持ち上げるのと同等です。
狭い・暗い空間での作業は腰への負担が大!
トイレ空間は狭く、壁と便器に挟まれた数十cmの隙間に体をねじ込み、中腰で重いタンクを持ち上げることになります。重心が体から離れると腰にかかる負荷が跳ね上がり、ぎっくり腰などを招くおそれもあるため、DIYでタンクを取り外すことはおすすめしません。
破損で10万円近くの出費に!安全に作業できないときはプロへ
陶器は衝撃に極めて脆い性質を持っています。たとえば作業中に手が滑り、タンクを便器や壁にぶつけるとヒビ割れしてしまいます。陶器のヒビは修理不能なので、丸ごと買い替えなければなりません。2人体制など、安全に作業できる状態を確保できないときは迷わずプロを呼んでください。
適合パッキンの探し方と必要な工具
パッキンは適合するものを選ぶ必要があります。合わないと水漏れが悪化するといったこともあるため、必ず適合するものを選びましょう。パッキン交換に必要な工具とあわせてまとめたので参考にしてください。
メーカー型番の確認方法
- タンクの側面、あるいは正面下部にあるシール等を確認してください。古い製品の場合、蓋の裏側にスタンプがされていることもあります。
- メーカー公式サイトで型番を入力し、分解図からパッキンの品番を特定できる場合もあります。
揃えたい工具と養生
- モンキーレンチ
250mm程度のものが使いやすく、ナットの角を潰しにくいです。 - マイナスドライバー
止水栓を開閉するために使用します。 - ウォーターポンププライヤー
大きなナットや、滑りやすい部品を掴むのに役立ちます。 - 厚手のバスタオル・雑巾
水受けや外したパーツを置く際のクッション材として数枚用意しましょう。
【場所・難易度別】自分でできるパッキンの交換手順
自分でパッキンを交換する際の注意点と手順を説明していきます。
全作業共通:止水栓の閉鎖と水抜き
- 止水栓を閉める
時計回りに回らなくなるまで締めます。固着している場合は、家全体の「元栓」を閉めてください。 - タンクの水を抜く
レバーを回し、タンクの中を空にします。底に残った水はスポンジ等で吸い取ると、後の作業が楽になります。
止水栓を開くときは元の位置へ戻す必要があります
止水栓は閉める前の位置まで開く必要があります。開きが足りないとタンクに水が貯まるまでに時間がかかる場合があります。写真を撮っておくなど、元の位置を忘れないための対策をしてください。
なお止水栓に関しては以下のような注意点もあるため、心配な方は最初から止水栓ではなく「元栓」を閉めましょう。
止水栓を回すと水漏れする場合があります
止水栓は普段使わないことが多く、何年も経過している止水栓を回すと水漏れを起こすケースが多く見られ、下手に回すと逆に水漏れを起こすことがあります。固くなっている止水栓などは無理に回さず、水道の元栓を閉めることをおすすめします。元栓は戸建てなら敷地内の地面の水道メーターボックスの中、集合住宅なら玄関近くの鉄扉の中などにあります。
難易度(低):給水管とタンクの接続部分のパッキンの交換方法
用意する道具
- 交換用のパッキン
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- トレイなどの容器
準備として、マイナスドライバーなどで止水栓を閉めてレバーを回し、タンクの中を空にしておきます。パーツをなくさないように、トレイなどにのせておくとよいでしょう。
交換手順
- タンクのふたを取り外す
- 給水管とタンクの接続部分のナットを緩めて取り外す
- 古いパッキンを取り外して新しいパッキンに交換する
- ナットを取り付けてしっかり締めたらタンクのふたを戻す
- 止水栓を開き、水漏れが解消されたのを確認して終了
難易度(低):レバーとタンクの接続部分のパッキンの交換方法
用意する道具
- 交換用のパッキン
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- トレイなどの容器
同じく準備として、止水栓を閉めてレバーを回しタンクを空にします。パーツはなくさないようにトレイにのせておきましょう。
交換手順
- タンクのふたを取り外す
- レバーの先に(タンク内で)つながっているチェーンを取り外す
- レバーを固定しているナットを緩めてレバーを取り外す
- レバーの古いパッキンを取り外して新しいパッキンに交換する
- 逆の手順で取り付け、タンクのふたを戻す
- 止水栓を開き、水漏れが解消されたのを確認して終了
難易度(中):ボールタップの交換方法
用意するもの
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ
- タオル
- 新しいボールタップ
交換手順
- マイナスドライバーで止水栓を閉め、タンク内の水を流す
- モンキーレンチで給水管のナットを緩めて給水管を取り外す(水が垂れる可能性があるためタオルで拭き取るとよいでしょう)
- 同じくモンキーレンチでボールタップを固定している(つば付きなどの)ナットを緩めて外す
- タンクの内側から引き抜くようにボールタップを取り外す
- 逆の手順で新しいボールタップを取り付ける
- 止水栓を開き、オーバーフロー管のウォーターライン(WL)または開口部から2〜3cm下まできちんと水が貯まって給水がストップするか確認したら終了
難易度(中):フロートバルブの交換方法
用意するもの
- マイナスドライバー
- 新しいフロートバルブ
交換手順
- マイナスドライバーで止水栓を閉め、タンク内の水を流す
- 古いフロートバルブのチェーンとゴム栓を外す(チェーンはタンク内のアームなどに、ゴム栓はオーバーフロー管の根元の突起などに取り付けられています)
- 新しいフロートバルブのチェーンの長さを古いほうと同じになるように調節する
- 「2」と逆の手順で新しいフロートバルブのチェーンとゴム栓を取り付ける
- 止水栓を開き、オーバーフロー管のウォーターライン(WL)または開口部から2〜3cm下まできちんと水が貯まって給水がストップするか確認したら終了
難易度(中):レバーハンドルのパッキンの交換方法
- 止水栓を閉め、レバーを回してタンクの水を流す
- タンクのふたを外し、レバーについている鎖を外す
- 固定ナットを緩めてレバーを取り外し、新しいパッキンに交換する
- 鎖をつなげて止水栓を開き、フロートバルブが正しく機能するか確認する
- 問題なければタンクのふたを戻す
難易度(高):密結パッキンの交換方法
- 給水管とタンクを完全に切り離す
- タンク下部にある2箇所の密結ボルトを外す
- タンクを真上に持ち上げて取り外す
- 密結パッキンを交換する
こちらは上述のように、DIYでの交換をおすすめしていません。必ず業者を呼んでください。
そのほか、パッキンの交換方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。 関連記事 トイレの水漏れはパッキンが原因?自分で交換する方法と注意点!

パッキン交換をしても直らないときのチェックポイント
パッキンを交換しても水漏れが直らないときは、以下のようなポイントを確認してみてください。
締めすぎによりパッキンが変形していないか
ナットを全力で締めるとパッキンが押し潰されて変形し、そこから水が漏れてしまうことがあります。ナットは「止まればOK」くらいの感覚を大切にしましょう。
パッキンの向きやサイズが間違っていないか
パッキンには、平らな面と傾斜がある面を持つものがあります。逆に付けると密閉されません。またホームセンターの汎用パッキンは一見合っているように見えても、微妙な厚みの違いで漏水することがあります。
オーバーフロー管の破損やタンク自体のヒビ割れはないか
オーバーフロー管にヒビが入っていると、パッキンをいくら変えても水が止まりません。また衝撃を与えていなくても、経年劣化や地震の負荷でタンクにヒビが入っていることがあります。念のためこれらもご確認ください。
業者依頼の費用相場とメリット
仮にパッキン交換を業者に依頼した場合いくらかかるのか、業者に頼むメリットとあわせてまとめました。
パッキン交換の基本料金・作業代・出張費の目安
- 基本料金:4,000〜8,000円
- 作業工賃:3,000〜20,000円(難易度による)
- 部品代:実費(500〜3,000円程度)
- 合計目安:8,000〜30,000円
パッキンを交換する部位や数、パッキンのみなのかなどの条件によって変わるため、あくまで目安ですが8,000〜30,000円ほどが相場感です。
悪質な業者を避けるための知識
- 業者依頼の相場と選び方
- 料金が明確かどうか
- 事前に見積を出してくれるか
- 水道局指定工事店か
緊急時でも、これらは最低限チェックしてください。特にインターネット広告の「激安◯◯円〜」などの表記には注意が必要です。料金トラブルを防ぐには、必ず事前に見積をもらい、作業内容と金額に納得できてから正式に依頼するようにしましょう。
なお、当店は24時間365日受付しており、相談・出張・見積・深夜早朝割増・キャンセルすべて0円です。また手持ちがなくても安心してご依頼いただけるよう、後払いにも対応しています。業者選びに迷ったときは、当店を基準にしていただくのも良いかもしれません。
無理のない判断が最短の解決策です!
パッキン交換は比較的難易度が低く、パーツそのものも安価なためDIYにチャレンジしたくなるかもしれません。もちろん、安全に作業ができる環境でしたらご自身で交換いただいたほうが安く済みます。
しかしタンクを外すといった大がかりな作業には危険がともなうほか、パッキン以外にも複数の原因があった場合、二度手間、三度手間になりかねません。
トイレタンクの水漏れが発生したときは、念のため総点検の意味も含め業者を呼ぶことをおすすめします。
また無理な姿勢で行う狭所作業になるため、腰を痛めるなど別のリスクもあります。少しでも難しければ無理をせず、最初からプロに相談してください。
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