ご家庭で発生したトイレつまりを自分で直す方法を10個紹介します。もっともおすすめなラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う方法から、洗剤やラップ、針金ハンガーなどを使う裏ワザまで、期待できる効果や注意点などポイントも交えながら紹介します。
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水廻りサポートセンター(株式会社レクト)
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目次
自分で直せるトイレつまりの原因とは?
トイレットペーパーなどの軽いつまりは直せる可能性がある
トイレつまりの原因が水に溶けるもの、ふやけて砕けたり崩れたりするものだったときは、自分で直せる可能性があります。具体的にはトイレットペーパーやティッシュペーパー、流せるおそうじシートやおしりふき、排泄物や吐瀉物、食べ残しなどです。
固形物や重度のトイレつまりは難しい場合が多い
スマートフォンやおもちゃなどの固形物、水を吸って膨らむナプキンやオムツ、水を吸って固着する猫砂(流せないタイプ)などは、自分で直すのが難しいトイレつまりの原因です。消臭剤や洗剤のキャップ、財布や手鏡、手帳やライターなど、小さくても水に溶けたりふやけたりしないものは自分で直せない可能性が高いでしょう。
これらは放置しても自然に直らない上、トイレットペーパーなどが引っかかり悪化することもあります。
トイレつまりを自分で直すもっともおすすめの方法2選
ラバーカップ
「すっぽん」とも呼ばれる、昔からあるトイレつまりの解消道具です。手頃な価格で使い方も簡単な上、ご家庭で発生するトイレつまり(重度や固形物などではないもの)の多くは、ラバーカップで解消できます。
やり方と注意点
カップを排水口に押し付けて空気を抜き、真空状態になったところで勢いをつけてグッと引っ張ります。これにより排水口の中の圧力が変化し、トイレつまりが解消されます。
使い方は非常にシンプルですが和式用・洋式用・両用・節水トイレ用などがあり、それぞれ微妙にカップの形状やサイズなどが異なります。排水口に密着させないと十分な効果を発揮しませんので、購入する際は必ずご家庭のトイレに合うものを選びましょう。
ラバーカップの正しい使い方やコツ、注意点などはこちらの記事で詳しく解説しています。
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真空式パイプクリーナー
ラバーカップの吸引力を強力にしたものが真空式パイプクリーナーです。持ち手がハンドルになっていたり柄がシリンダーになっていたりする以外は、使い方も原理もほぼ同じです。価格は高めですが、速やかにトイレつまりを解消したいときはこちらが便利です。
やり方と注意点
カップを排水口に押し当てて空気を抜き、ハンドルをグッと引き上げます。これにより圧力を変化させトイレつまりを解消します。やはり和式用や洋式用などがあるほか、キッチンの排水口向けなどサイズもさまざまです。購入する際はご家庭のトイレに合うものを選びましょう。
真空式パイプクリーナーの詳しい使い方や注意点、主要メーカーや選び方などはこちらの記事で紹介しています。
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高い効果は期待できないが他にもいろいろな手段がある
おすすめは断然、ラバーカップや真空式パイプクリーナーですが「道具が何もなく困っている」など、状況によっては次のような方法も試してみる価値があるかもしれません。ただし【いずれも高い効果は期待できない】という点だけご承知おきください。
洗剤
食器用中性洗剤、トイレ用酸性洗剤、トイレ用アルカリ性洗剤などの洗剤、あるいはピーピースルーといった薬品でトイレつまりを直せるケースがあります。
期待できる効果と注意点
たとえば酸性洗剤には、男性用小便器の排水口にこびりついた尿石を除去する効果が期待できます。またピーピースルーにも、トイレットペーパーや皮脂などさまざまな汚れを溶かす効果があります。
ただしアルカリ性洗剤(塩素系)と酸性洗剤は絶対に混ぜてはいけない、薬品は分量を正しく守るなど、洗剤や薬品を使う上での注意点も数多くあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ試す前にご一読ください。
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ワイヤーブラシ
クネクネ曲がる長いワイヤーの先端に、金属製のブラシやスクリュー状のスプリングなどがついている道具です。排水管の掃除道具ですが、トイレつまりに使用できるものもあります。
期待できる効果と注意点
排水口から差し込み、異物に突き当たったらハンドルを回して砕いたり崩したり、引っ掛けて取り出したりします。ワイヤーブラシ自体が排水管に引っかかったり、便器を傷つけたりするおそれがあるなど注意もあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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重曹とクエン酸
重曹とクエン酸、水(ぬるま湯)を使ってトイレつまりを直す方法も紹介されています。洗剤や薬品よりは人体や環境に優しいアイテムですが、洗浄力はかなり劣ります。
期待できる効果と注意点
重曹とクエン酸、水(ぬるま湯)を混ぜると小さな泡が発生します。この泡でトイレつまりの原因を溶かしたり、浮かせたりする効果が期待できます。重曹単体ではほぼ無意味ですので注意しましょう。
また発生するのは炭酸水のような小さな泡ですので高い効果も期待できません。重曹やクエン酸を使った方法、注意点などについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
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ペットボトル
ペットボトルを加工してラバーカップのような使い方をすることで、トイレつまりを直す方法もあります。ペットボトルとカッターやハサミがあればできる手軽な方法ですが、効果はほぼ望めません。
期待できる効果と注意点
カットした部分を排水口に差し込み、飲み口をふさいでラバーカップのように押したり引いたりするのですが、ペットボトルでは排水口に密着させることができません。真空状態にならないため、ただペットボトルを出し入れしている状態となり効果はほとんどありません。もしものために知っておきたい、試してみたいという方はぜひこちらの記事をご覧ください。
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ビニール袋
ビニール袋に手を差し込んで異物を掴み出す、あるいはビニール袋の中で拳を握って排水口に押し当て、ラバーカップのように押し引きするといった方法も紹介されています。
期待できる効果と注意点
異物が手の届く範囲にある場合は自力で掴み出せるかもしれません。しかし拳は排水口に密着しないため、ラバーカップのような使い方をする方法は効果がないと思ってよいでしょう。
ビニール袋が破れて手に汚水が付着する、ビニール袋を流してしまい新たなトラブルが発生するなどの注意点や、詳しい手順はこちらの記事で解説しています。
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ラップ
便器をラップで覆って密閉し、水を流してポコッと膨らんだところを手でグッと押すという方法もあります。
期待できる効果と注意点
通常、水を流すと排水口の空気が上へ逃げますが、ラップで覆っているため逃げ道がなくなります。その空気を手で排水口の奥へ押し戻すことにより、異物を奥へ流し込む効果が期待できます。ただし固形物などは、排水管の奥でつまって悪化するなど注意点もあります。やり方やコツはこちらの記事でご確認ください。
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針金ハンガー
細いハンガーを加工して1本の長い棒状にし、先端を丸めるなどして排水口に差し込むといった方法もあります。
期待できる効果と注意点
ハンガーで砕ける、崩れる異物なら解消できるかもしれません。しかし便器を傷つけたりハンガー自体が引っかかったりすれば修理・交換などの費用がかかるおそれがあります。注意点ややり方はこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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バケツ
バケツに40〜60度程度のお湯を入れ、腰あたりの高さから排水口に流し込むことでトイレつまりを解消するといった方法も紹介されています。
期待できる効果と注意点
お湯を使うことでトイレットペーパーなどがふやけやすくなる可能性があります(お湯のほうが水よりも効果的であるという根拠はありません)。また腰あたりの高い位置から流すことで、勢いで異物が流れてくれるかもしれません。
しかしこれで直るケースはごく限定的で、熱湯を使うと便器にヒビが入るなど注意点もあるため、正しい知識を身につけておくことが大切です。ぜひこちらの記事もご覧ください。
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トイレつまりを未然に防ぐためには?
一度に大量のトイレットペーパーを流さない
少しくらい多めにトイレットペーパーを流しても直ちにトイレつまりが発生するわけではありませんが、洗浄水量が少なかったり、子どもがいたずらでロール1本分流してしまったりなどした場合、トイレつまりに発展するおそれがあります。必ず適量を流すように心がけましょう。
たとえ水に溶けるものでも大量に流さない
流せるおそうじシートなどでも、一度に大量に流せばつまってしまうことがあります。面倒かもしれませんが、1枚ずつ流すかポリ袋に入れて密閉してゴミに出すなど工夫をしましょう。
固形物や水を吸って膨らむものは流さない
トイレに入ったらスマートフォンをいじらない、ポケットから落ちそうなものは持ち込まないといったことも大切です。また一見流せそうに思えるかもしれませんが、水を吸って膨らむナプキンやオムツなども、絶対に流さないように心がけましょう。
節水目的で必要以上に洗浄水量を減らさない
大便時も「小」のレバーで流す、タンクにペットボトルを入れて節水している、というご家庭も多いかもしれません。ですが、洗浄水量不足は徐々にトイレつまりが進行する原因になることがあります。節水も大切ですが、トイレつまりを防ぐためには洗浄水量を必要以上に減らさないことが重要です。
定期的に掃除をすることも大切
特に男性用小便器は排水口が小さいため、長い間掃除をせずにいると尿石がこびりついて流れにくくなったり、つまったりすることがあります。定期的な掃除を心がけましょう。
大便器も1日1回掃除をすることで「流れが悪くなった」など、トイレつまりの前兆に気づきやすくなります。初期のうちに対処できれば大きなトラブルを防げる可能性がありますので、こまめに掃除をしましょう。
トイレつまりの修理を業者に頼むか自分で直すかの判断基準
トイレットペーパーなどの軽いつまりとわかっている場合は自分で直せる
自分で直せるトイレつまりは、ラバーカップや真空式パイプクリーナーで直せるもの、つまりトイレットペーパーやティッシュペーパー、流せるおそうじシートや排泄物・吐瀉物、食べ残しなどのごく軽いケースに限られます。
「原因がこれらであることが確実」という場合は、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使って直せる可能性が高いですので、ぜひ試してみましょう。
原因不明、ラバーカップや真空式パイプクリーナーで直らないときは業者へ
一方で原因が分からない、明らかに固形物である、水を吸って膨らんで排水口に密着して動かないといった場合は、速やかに業者を呼んだほうが良いでしょう。
また仮にトイレつまりの原因が「トイレットペーパーだ」と思っていても実際には異なる場合があります。
たとえば食べ残しを流す習慣がある方は油が冷えて固着し、徐々に排水管が狭くなって最終的にトイレットペーパーや排泄物がつまる、ということもあります。
トイレットペーパーだと思っていたのにラバーカップや真空式パイプクリーナーを使っても解消しないという場合、複合的な要因も考えられますので、業者を呼んだほうがよいでしょう。
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