キッチンの排水口に水を流した際「ボコボコ」「コポコポ」「ゴボゴボ」などの音が聞こえる場合、放置すると逆流などのトラブルを招くおそれがあります。対処が必要なケース・不要なケース、自分で直す方法や注意点などもまとめているので参考にしてください!
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目次
キッチンの排水口からのボコボコ・コポコポ音は放置しても大丈夫?
キッチンで洗い物をしているときなど、水を流した直後に排水管からボコボコ・コポコポといった音(空気音)が聞こえて気になる場合、放置しても問題ないケースと放置しないほうがよいケースがあります。詳しい原因は後述しますが、以下のようなときは注意深く観察したほうがよいでしょう。
以前よりも明らかに音が大きくなった場合は要注意
キッチンに水を流した際、排水管の構造や排水能力などの関係である程度はボコボコ・コポコポといった音が鳴ります。これは排水管に溜まっている空気が抜けていく(移動していく)際に発せられる音で、普段は特に意識しないかもしれません。
しかし「明らかに以前よりも大きな音が聞こえるようになった」「コポコポという軽い音からゴボゴボという重い音に変わった」などという場合、排水管の奥に汚れが溜まりスムーズに排水できなくなっている可能性が高いと考えられます。急激に、また著しく音が変化したときはつまっている可能性が高いので放置しないようにしてください。
放置すると逆流するおそれも
排水管がつまっている状態で水を流し続けるとさらに悪化し、最悪のケースとして排水口(シンク)のほうまで汚水が逆流してくる可能性があります。洗い物などができなくなると不便ですし、雑菌も繁殖するため衛生的ではありません。高圧洗浄が必要になった場合などは、修理費用も高額になるおそれがありますので、明らかな音の変化を感じたら速やかに対処することが大切です。
キッチンの排水口からボコボコ・コポコポ音がする8つの原因
キッチンの排水口から聞こえるボコボコ・コポコポ音は、放置しても問題ないケースと対処が必要なケースがあります。それぞれ原因やどのような対処が必要かなどをまとめたので、ご家庭のケースと照らし合わせてみてください。
【対処が必要】排水管がつまっている
排水管がつまっていると水がスムーズに流れず、空気が無理やり抜けることでボコボコ…といった大きな(重い)音が鳴ります。明らかに以前よりも大きな(重そうな)音がするようになった場合や、水がスムーズに流れずシンクに溜まってから少しずつ減っていくといった場合は、排水管がつまっている可能性があります。
原因は、多くが油汚れやぬめりの蓄積、固形物などですので、「キッチンの排水口つまりを今すぐ解消する方法」を参考にして、つまりを解消してください。
【対処が必要】排水管が変形・狭窄した
老朽化や地震などの災害によって排水管が変形したり、曲がるなどして水の通れる幅が狭くなったりした場合、排水能力が低下して水を流したときにボコボコ・コポコポなどの音が鳴ることがあります。老朽化が進んだ排水管には汚れも蓄積されているため、より排水されにくい状態になっています。
放置しても改善しない上つまりも発生しやすくなるため、築年数が古いご家庭でボコボコ・コポコポなどの音が聞こえるようになった場合や、地震などの災害があった後に音が鳴るようになったというご家庭は対処が必要です。水道修理業者を呼んで点検を依頼し、必要に応じて排水管の交換など修理を依頼してください。
【対処が必要】排水管の排水能力が低い(リフォームの場合など)
キッチンをリフォームされたご家庭で、リフォーム工事の後にボコボコ・コポコポなどの音が鳴るようになったという場合は、新設したキッチンの排水能力に対して、既設の排水管の排水能力が追いついていないことが考えられます。本来リフォーム業者が排水管もきちんと点検した上でキッチンを取り付けるはずですが、見落としてしまった可能性があります。
排水管が処理できる水量のほうが少ないため、排水管の中で空気の逃げ道がなくなり、溜まった空気が一気に抜けるときに大きな音が発生していると想定されます。工事直後で保証期間内であれば、リフォーム業者に連絡をして点検および必要に応じて排水管の交換を依頼しましょう。保証期間外などで対応してもらえないときは、水道修理業者を呼んでください。
【対処が必要】排水桝が「トラップ桝」になっている
キッチンの排水口付近にある排水トラップのほか、排水桝(※)にも同じようなトラップが仕掛けられていることがあります。このような排水桝をトラップ桝などともいい、排水トラップが2箇所にあることをダブル・トラップと呼ぶこともあります。
通常、排水されると排水管の中では汚水と空気が複雑に入れ替わるように流れていきます。排水管の形状や構造がスムーズであるほど円滑に排水されます。一方、排水トラップが複数箇所にあると排水の流れが円滑でなくなり、空気が逃げられず溜まってしまうことがあります。その状態で空気が一気に抜けると、ボコボコやゴボゴボといった大きく重い音が鳴ることがあります。ご家庭の排水桝がトラップ桝かどうか、またダブル・トラップが原因で音がするのかどうかなどは、水道業者を呼んで点検してもらうことができます。
※敷地内の地面などにある点検や清掃のための構造物で、排水管同士をつないだり、ご家庭の排水管を下水管につないで汚水を排水したりする役割もあります。
【対処が必要】排水管の勾配が少ない
排水管の勾配が少ないと(角度が緩やかだと)、排水管の中に水たまりができてしまうことがあります。排水と空気の入れ替えが円滑に行われず、逃げ場をなくした空気が一気に抜けることでボコボコ・コポコポといった音が鳴ることがあります。排水管の勾配はご自身で調べることが難しいため、水道修理業者を呼んで点検を依頼してください。
【対処は不要】一気に大量の水を流した
シンクに溜めておいた水を一気に流したなどという場合、排水管の空気が一気に押し出されるように抜けることでボコボコ・コポコポなどの音が鳴ることがあります。このケースに限って音が聞こえるという場合は、トラブルではないため気にする必要はありません。
【対処は不要】大雨が降っている
大量の雨が下水道に流れ込み、ご家庭からの排水が円滑に行われなくなっている場合、空気が逃げ道を失って溜まっていき、一気に抜けることでボコボコ・コポコポといった音が鳴ることがあります。雨が止んで音も鳴らなくなるようでしたら、特に問題はないでしょう。
【対処は不要】マンションでほかの部屋が水を流している
集合住宅の排水管はつながっているため、ほかの部屋で一気に水を流した場合などに排水能力が低下し、行き場を失った空気が溜まって一気に抜けることによって音が鳴る場合があります。ご家庭では個別に対処できませんが、頻繁に聞こえる、ゴボゴボなど大きく重い音が聞こえるようになったなどという場合は、水道修理業者を呼んでつまりが発生していないか点検してもらうことをおすすめします。
キッチンの排水口つまりを今すぐ解消する方法
ボコボコ・コポコポといった音の原因が排水管のつまりだった場合の対処方法を説明します。
ラバーカップ/真空式パイプクリーナー
ラバーカップ(すっぽん)はトイレつまりを解消するための道具ですが、キッチンの排水口に合う商品も販売されています。排水口に押し当ててグイッと勢いよく引くだけなど使い方が簡単な上に効果も高く、一般家庭で発生した排水管のつまりであればほとんど解消できます。なお真空式パイプクリーナーは、構造が異なるだけで使い方はほぼ同じです。
具体的な使い方・注意点などはこちらの記事にまとめています。 関連記事 キッチンの詰まりはスッポンで解消!意味のない対処法にはご注意
パイプユニッシュ
キッチンの排水口のつまりは油汚れが主な原因です。その油汚れを強力に溶かすのがパイプユニッシュ。排水口に注いで放置するだけなのでこちらも手軽です。ただし重度のつまりには効果が不十分なこともあるため、解消しないときはラバーカップを使いましょう。
パイプユニッシュの使い方・注意点はこちらの記事にまとめています。 関連記事 キッチンの排水口つまりに効果的な洗剤は?塩素ガスの発生に注意
ごく軽度なら50℃程度のお湯を流す手も
油汚れが原因のごく軽度のつまりであれば、50℃程度のお湯を流して緩めてあげるとスムーズに流れていくことがあります。具体的なやり方や注意点は、こちらの記事にまとめています。 関連記事 台所の排水口つまりにお湯は無意味?一気に流すより効果的な方法
それでもボコボコ(コポコポ)音が直らないときは?
ラバーカップやパイプユニッシュなどを使っても解消しないときは、排水管そのものに問題があるか、排水桝がトラップ桝であることなども考えられます。自力で解消することが難しいため、水道修理業者を呼んで点検を依頼してください。
キッチンの排水口つまりに重曹やワイヤーブラシ、熱湯はNG
以下のような方法は、キッチンの排水口つまりに向いていません。
重曹やクエン酸ではつまりを解消できない
重曹やクエン酸を混ぜて発生する泡では、排水管がつまるほどの頑固な汚れを落とすことができません。注意点などとあわせてこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。 関連記事 台所の排水口つまりに重曹が「効く」は誤り!クエン酸も効果なし
ワイヤーブラシは柔らかすぎて効果が低い
市販の(家庭用の)ワイヤーブラシはブラシ部分が柔らかく、排水管をつまらせるほど頑固にこびりついた油汚れを落とすことが難しい上、排水管の中が見えないため作業効率もよくありません。こちらの記事で、おすすめしない理由について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 関連記事 台所の排水口つまりにワイヤーブラシをおすすめしない理由とは?
熱湯は排水管を変形させるおそれがある
排水管(塩ビ管)の耐熱温度は60〜80℃程度で、60℃を超えたあたりから軟化し始めます。熱湯を注ぐと変形し、水漏れなどのトラブルを招くおそれがあるため絶対に控えてください。注意点は以下の記事に詳しくまとめています。 関連記事 台所の排水口つまりにお湯は無意味?一気に流すより効果的な方法
キッチンの排水口つまりの原因と予防方法
キッチンの排水口つまりの原因は、ほとんどが油汚れとぬめりなどの汚れが蓄積したことによるものです。そのため極力油を流さないようにすることと、生ゴミなどを流さないこと、こまめにお手入れをすることが効果的な予防策となります。
また『パイプユニッシュPRO キッチン用』や『パイプユニッシュ 激泡パウダー』などを定期的に使用し、汚れの蓄積を防ぐ方法も効果的です。
ボコボコ(コポコポ)音が直らない・繰り返し発生するときは業者を呼んでください
ボコボコ・コポコポ音の多くは排水管のつまりが原因です。ラバーカップや真空式パイプクリーナー、パイプユニッシュなどを使っても解消しない、繰り返し発生するといった場合は排水管に問題がある可能性も考えられますので、一度業者を呼んで点検を依頼してください。
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